仕事好きなわたしのブログ

仕事にまつわる様々な問題やヒントを書いています

こどもの貧困ー「就学援助」制度を知ってもらう取り組みに思うこと

今朝のNHKニュースで「就学援助」のことが取り上げられていました。
良いことだなー!と思う反面、「必要な人になぜ周知されにくいのか?」についてもっと知ってほしい、と思いましたので書きますね。

【目次】

就学援助とは

みなさん、ご存知ですか?
児童生徒が小学校・中学校で必要な費用の一部を自治体が支給してくれる制度です。
自治体の教育委員会が行なっている制度で、修学旅行の費用や給食費、メガネの購入などについて全額ではないのですが支給されるんです。

毎年新学期はじめにお知らせのプリントが学校から各家庭あてにこどもを通じて配られます。必要だと思った方は申請手続きを行います。

活用される家庭は増加しているものの、まだまだ本当に必要な家庭が申請していない、という実態があります。

就学援助を知ってもらおうという取り組み開始

www3.nhk.or.jp

とても良いことだと思って、嬉しくなりました。
沖縄県のテレビを使っての周知。かわいいかんじで製作されていて、貧困につきまとうネガティブなイメージを持つことなく見ることができます。

また、横浜市が年に数回、呼びかけのお知らせをされる、ということも大事だなとおもいました。年度はじめにお知らせがあったきり、ではその波に乗れなかった人はそのままになってしまっているので。

ただ、一方で「申請に至らない要因」の現実はまだまだ深くは理解されていないのかなと思いました。

申請に至らない理由

・制度そのものを知らない
・知っても手続きが面倒そうで敬遠する
・お金をもらうことに抵抗がある、恥ずかしい

などなどはあるのですが、それ以外にも

・字を読めない
・読めても意味が理解できない
・理解できても書くことが難しい
・だから恥ずかしいのでやらない
・そもそも行政のプリントは難解

という理由も現実にあります。
こども経由で学校から配布されるプリント類はけっこう多く、受け取る側からすれば「どれが自分にとって大事なことなのか」わかりにくかったりするんですね。そして、読めなかったり書けなかったり。恥ずかしかったり「こんなことで手を煩わせたら申し訳ない」と、質問したり「手伝って」と言うことすらできない。だからそっとスルーしたり、わかったふりをしたりしている方々がおられます。

たとえば、昼夜頑張って働いて生計をたてておられる親ごさん。読み書きが十分にはできず収入も低い。そんな事情を知っているこどもは、お金のかかりそうな部活動への入部を諦めたり、不登校になったりしてお母さんを助けようとします。
f:id:shinkax:20190403075541p:plain

必要な制度・しくみ・サポートは何か

人間の生活をある側面からだけ切り取って見ると
「これが不足しているから、こうしよう」と「Aという不足にBという補充を行う」発想になります。それももちろん必要なのですが、人間の生活はトータルなもの。いろいろな側面から見ていって、どんなサポートやしくみがどんなタイミングであればこの家庭が救えるのか、こどもが気兼ねなく笑顔で過ごせるのか、を考えていかないといけない。

必要な人が抵抗感なくそれを申請できるためには何が必要なのか。読み書きが得意でない保護者がクラスには何人かいらっしゃるかもしれない、という発想をすることでお知らせの書き方や申請の案内の工夫もできるかもしれない。何より、家庭の事情を心配して家にいることを決めてしまったこどもに「大丈夫だよ」と言ってあげる支援て?
などなど。

f:id:shinkax:20190403075039p:plain

そんなことを、専門職だけでなく多くの立場の方々が一緒に考えて動いてくださるような世の中になるといいな、と思いました。