仕事好きなわたしのブログ

仕事にまつわる様々な問題やヒントを書いています

児童福祉関係で「読んでよかった」本

今年の元旦に、私は「読書できる自分になるぞ」と決めた。
というのも、どうも読書があまり得意ではなく、そのことにはがゆさを感じてきたからだ。
今年こそ、読書できる人間になりたい。

そして、これはわたしの主観かもしれないが、読書している人の姿って美しいと感じるからだ。
f:id:shinkax:20181230082134j:plain


シック・マザー 心を病んだ母親とその子どもたち (筑摩選書)

シック・マザー 心を病んだ母親とその子どもたち (筑摩選書)

子は親を救うために「心の病」になる (ちくま文庫)

子は親を救うために「心の病」になる (ちくま文庫)

この2冊はダントツでよかった。

ちょっと暗いテーマかもしれないが、児童福祉を仕事としている方々にはとてもしっくりくるのではないかなと思う。

一冊目の「シックマザー」は、臨床にあたっておられる精神科医が事例もふまえながら、子どもが機能不全家庭の中でどう追い詰められ、孤独になっていっているかがリアルに描いている。しかし短絡的な親批判に陥ることなく、冷静に、かつ、親への支援とこどもへの救いの手の必要性について温かい眼差しで整理されている。

2冊目は、タイトルも衝撃的だが、内容も「え、そうなの??」と驚く事実が書かれている。
ひきこもりの問題はなかなか理解されず、また有効な対応策もみつけづらい。不登校を経てそのままひきこもりへと以降していくパターンも少なくなく、親ごさんの心労は計り知れない。
だが、1番つらいのは本人であることを忘れてはいけない。ここには、なぜ不登校になったのか、なぜひきこもりになったのかを親子メカニズムの観点から綴っている。


そして、

10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか

10代の脳 反抗期と思春期の子どもにどう対処するか

  • 作者: フランシスジェンセン,エイミー・エリスナット,渡辺久子,Frances E. Jensen,Amy Ellis Nutt,野中香方子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/12/10
  • メディア: 単行本
  • この商品を含むブログを見る
これもよかった。

脳科学者の筆者がティーンエイジャーの「ちょっとあぶなっかしい行動」になってしまう理由を脳の観点から説明してくれている。

ご存知だろうか?
10代の脳は、機能的にはつながりきっていない。そのために、社会的な判断がとても未熟なのである。そして、「共感」という機能が成熟するのはなんと30歳前後だという。

この、10代の脳の真の姿を知れば、大人がいかに無謀な課題を与え続けているのかということを考えさせられる。10代の脳が健やかに成長していくために、大人はどんなかかわりをしていけばいいのかについて、異なる視点からの提言である。

思春期のお子さんに手をやいておられるお父さん、おかあさん、学校の先生方にオススメである。「こどもはおとなのミニチュアではない」ことが科学的に書いてあり、大変納得できる。